夢のマイホームを入手するには貯金をいくら残すのが妥当?
マイホームを購入するときには、最初に支払う頭金を多めに払っておけば利息の負担が減りますが、生活をしていくためのお金をある程度は残しておかなければいけませんし、病気や怪我といった不測の事態に備えるお金も必要です。ということで、日常生活と緊急時に必要な分を貯金で残して頭金として支払う額を決めるべきなのですが、具体的に貯金をいくら残すのかは、収入がない状態でどのくらい耐えられるかを想定すればおおよその相場がわかります。
サラリーマンの場合、失業をした場合には次の職場が決まっていなければ雇用保険(失業保険)を受給できることになっていますが、支払いは会社都合で1ヶ月くらい、自己都合で最短3ヶ月くらいなのでその間の生活費が必要です。さらに病気や怪我で入院したときの医療費で言えば、自己負担額の平均が厚生労働省の調査では10万円から20万円くらいになりますから、その支払いができるくらいには貯金に余裕が必要になります。それに加えて子どもがいる場合には、学費や習い事の月謝などで支払いが必要になるのですが、意外との金額が多いので十分な額を確保しなければならない事を考えると、サラリーマンであれば月給の4ヶ月から5ヶ月分は残しておきたいものです。自営業の場合には、雇用保険はありませんから仕事ができなくなったときの備えがもっと手厚くしておかなければいけないので、手取りの月収で換算すると半年以上のお金は残しておくと安心して暮らせます。
では、それ以上に貯金を残すのはどうかというと、頭金なしで住宅ローンを組むこともできますが利息負担が大きく総支払額がかなり増えてしまうので、今後の生活を考えるなら頭金は支払っておくほうが良いでしょう。一般的に頭金の相場は購入価格の1割から2割程度とされており、残しておくべき貯金と支払う頭金を足し合わせた金額だけ貯金ができたらマイホームを購入できる最低限の資金を確保できたということになります。
このようにマイホームを購入時に、貯金をいくら残すのかを考えてきたけど、不安が拭えないというならば住宅ローンを借りた銀行の担当者や住宅ローンの相談ができる窓口でファイナンシャルプランナーに相談をしてみましょう。専門家であれば、現在の収入や将来の人生設計それから社会情勢等を考慮して住宅ローンのシミュレーションをしてくれますから、支払うべき頭金と残すべき貯金のバランスの一番良いバランスがわかります。

