マイホーム

ローコスト住宅とは?特徴・メリット・デメリットを徹底解説

マイホームが簡単にできない理由の一つが、返済期間が何十年にも及ぶ住宅ローンを組まなければ購入できない程に高いことですが、そういった状況を変えるのが相場に比べて驚くほど安く買えるローコスト住宅です。ローコスト住宅の特徴は価格の安さにありますが、それは必要なコストを削って粗悪な住宅を建てたからではなく、今まで多額の資金を投じていた広告をやめたり作業の効率化によって人件費や設備投資を削るといった努力で価格を下げています。

なぜ近年になってローコスト住宅を始めるハウスメーカーや工務店が増えてきたのかというと、ひとつには景気の低迷による収入の減少や不安定な雇用で将来に不安を抱えている若年層の持ち家志向が減っている影響によるものです。国土交通省が行った住生活総合調査では、賃貸住宅で暮らす人のおよそ7割が満足をしているという結果が出ており、高い資金を払って持ち家を手に入れたいという意欲、言い換えれば購入しなければいけない理由が徐々に薄れています。ハウスメーカーや工務店としては、住宅の供給量を増やしても需要がなければ売れないので、それを何とかするべく今までの住宅価格よりも安いローコスト住宅を売り出すことで、若年層の購買意欲を掻き立てています。

では、ローコスト住宅についてもう少し詳しく見ていくと、そのメリットは価格が安いので収入が低い人でも購入しやすくなっていることと、一般的な注文住宅なら半年以上かかるところを3ヶ月から4ヶ月程度で完成する点です。価格が安いというメリットはすでに取り上げていますが、工期が短いのは使う建材の規格を共通化しているので少人数でも簡単に組み立てられるようになっていることが理由で、少人数・短期間での工事でコストを削減できる効果もあります。

それでは、ローコスト住宅のデメリットは何かというと、コストを下げるために建材の質を下げたり職人の人数が少ない、人件費のかかるベテランの職人を使わないので、一般的な住宅に比べると耐久性が低く工事の仕上がりも悪いことです。もちろん、すぐに潰れるような住宅というわけではありませんが、経年劣化が早く進んだり大地震では大きな被害が出る可能性があるので、そういったときの修繕費や建て直しの費用で安く購入できたメリットが打ち消されてしまいます。ローコスト住宅のデメリットを踏まえた上で、賢く活用したいならば収入が低いときにはローコスト住宅を購入して生活し、経験を積んで収入が増えてきたところで一般的な住宅に乗り換えることで安心して暮らせる老後が実現します。

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